PAD+Eとはスペイン語の頭文字をとったもので「サッカーにおけるプレーの一連のプロセス」を表現している概念です。「PAD」までは選手の頭の中で起きている事象「E」の部分は私たちが実際に目に見える現象です。
認識 Percepción
『何を見ておくべきか?』『いつそれを見ておくべきか?』
『今どのような状況か。敵はどこにいて味方はどこか。スペースはあるか。』
☆試合中に全ての状況を把握することは不可能
☆見るものを限定する。優先順位を決めておく
サッカーにおいて、「顔を上げて周りを見る」「ルックアップ」
というアクションは状況を認知するために行うアクションになります。
「認識する」というアクションはボールを持ちながら、またはボールを持っていない時に周囲を見ることで「今起きている状況を正しく把握しよとする行為」です。
なので攻撃のフェーズだけでなく守備の時にも選手は行っています。
一般的にサッカーにおいて視野が広いという場合、周囲の状況がよく見えていることやボールから遠くの状況まで多くのものが見えていることを意味してます。
分析 Análisis
今、置かれた状況の中から最善の解決策(プレー)を見つけること。
この時「的確な分析から最善の解決策を模索する」ためには「サッカーの知識や過去の経験」といった戦術メモリー(戦術の記憶)やチームのプレーモデルが影響します。
注意点ですが、サッカーの知識や経験がない選手の頭の中に「勝手に合理的な選択肢が浮かぶ」というのはほとんどないケースだと思います。
サッカーの原理原則やプレーの優先順位を理解していること、そして上述した知識やプレーモデルが「選択肢のイメージ」に大きく関係します。
過去に出会ったシチュエーションから、どうプレーするのがベストかを導き出すものだから練習や試合から導きだされる。
決断 Desición
分析をして導き出した「選択肢」から1つを選ぶ作業がこのフェーズにあたります。
過去における成功体験や経験値が多いと、この決断の部分は速くなります。
反対に言うと「模索した選択肢から有効なものを選べず迷ってしまう」と決断が遅れ、プレースピードは下がります。
☆ いい判断とは、チームのプレイモデル次第で変化する。
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実行 Ejección
そして先のPADという選手の頭の中で起こっているフェーズを経て最後の実行の部分に移行します。
この「実行」の部分は実際にパスを出したり何らかのアクションを起こすフェーズで、外にいる指導者も目に見える現象となります。
サッカーにおけるテクニック(技術)と深く関係しています。
認識 → 分析 → 決断 → 実行
ペンタフットサルスクールでは、PAD+Eの概念のもと練習、試合を行っています。現代のこども達の多くに見られるのは、認識力の無さ(認識力の低下)です。
技術、テクニックだけでは良い選手にはなれません。小学生年代では、早熟な子が活躍してしまう年代(体が大きい。足がはやい。ボールが強く蹴れるなど)ではありますが、成長につれてフィジカルが近づいてきた時に『PAD』の部分の差が出てきます。トップクラスで必要なのは、特別なテクニックよりも、『PAD』が優れていることです。
幼少期から、脳を刺激するトレーニングは生活や勉強にも効果を発揮します。今の時代だからこそ、重要なトレーニング方法だとペンタは考えます。
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